かつてコンクリートの偽装問題が発覚し、大きな社会問題となりました。この防止策の一つとして、コンクリートの製造過程におけるトレーサビリティ確保技術に関する研究を進めています。これは、コンクリートに関する各種の製造履歴情報を記録したICタグをコンクリート中に埋め込んで保存するという画期的な技術を開発するものです。 トレーサビリティシステムが完成すれば、建築物の発注者あるいは所有者にとっては偽装防止、品質保証などのメリットが生まれ、また建築物解体の際に発生した材料の再利用が促進され、省資源化に大きく寄与することが期待されます。 |